キジトラ定住
煙草を買いに外へ出たら、寒さが緩んでいた
駐車場の前を通りかかると、キジトラが一匹寝そべっていた
ほかほかした顔で、声をかけると目を開けるがすぐにだんだん閉じていく
相当眠いらしい
数週間前にも、同じ場所でこのキジを見かけた
最近、この駐車場に越してきたのだろうか
野良猫が少ないこの辺りで、定住しているのは久しぶりだ
午後2時は、一日で一番暖かい時間だと習ったような気がする
いや、習っていないか、どうだろう
地面は暖まるのに時間がかかるから、時間差が生じるのではなかったか
陸風と海風の吹くタイミングも、その時間差と関係があったように思う
(海陸風が起こる原因自体は、陸と海の比熱が違うからだ)
時間差は、なぜか「2」という数字になる
夏至から2ヶ月後近辺が最も暑く、冬至から2ヶ月後近辺が最も寒い
海陸風の向きが変わるのは、日の出、日没の2時間後ほど
一日のうち、気温が高いのは午後2時ごろ、低いのは午前2時ごろ
だが、どれかは「2」という数字に引っ張られて嘘を覚えているかもしれない
事象の観測と推論の順序を記憶していないから、こういうあやふやなことになる
何にしろ近所に猫が増えるのは喜ばしいことだ