オスマン帝国
眠れないので、オスマン帝国に関するweb上のテキストを読んでいた
なんだか、オスマン帝国はすごい
領土の拡大、縮小を繰り返しながらも、600年近く続いている
西は地中海、エジプト、東はインド、モンゴル、北はロシア、どことでも戦っている
広すぎるだろうオスマン
ある時期から、皇帝が即位する際に後継者問題が起きないよう、兄弟殺しが法令化された
法令って。
皇位継承者である皇子を幽閉しておく、黄金の鳥籠と呼ばれる部屋が作られた
これも世襲された
世襲って。
殺しまくってしまった結果、皇位継承者が全然いなくなってしまった(当たり前だ)
そんなこんなで、大変問題があるイブラヒム皇帝が即位してしまう
案の定、側室や宦官を280人を袋詰めにしてボスポラス海峡に投げ込んた
袋詰って。
近現代にも狂った指導者はたくさん居た
例えばヒトラー、スターリン、ポルポト、彼らはイデオロジカルに狂っている
まあ、それも恐ろしいのだけれども、イブラヒム皇帝のイカれ方はちょっと質がちがう
なんというか「思い立ったが殺日」といった感じで、別に理由とか無さそう
それが逆にヤバい
即位当初は慈悲深く貧しい人々を助けるために務めた、という記述も、余計こわい
この事件がきっかけで人心を失い、イブラヒムは廃位されて殺された
そのあたりは、オスマン割りとマトモな感じもする
皇位の継承にまつわる強烈な逸話が目立つ一方、懐の深い社会でもあったらしい
降伏したキリスト教の騎士らを再登用して軍に組み込むなど、出自にあまりこだわりがなかったようだ
使えるものは使う、ということだろうか
キリスト教は異教徒に対する害意が強いイメージがある
オスマン帝国は、イスラム教という枠こそあれど、比較的寛容だったらしい
よくはわからないが、オスマン帝国なんかすごい