ガタガタ鰯太郎A

〜鰯太郎Aは二度死ぬ〜

しゃらくせえ街・自由が丘にまたしてもしゃらくせえ店舗がオープン!

 私は一体何と戦っているのでしょうか。

 みなさまのSHA・LA・KUSA・CITY自由が丘に、またしても超絶しゃらくさいお店がオープンしてしまいましたので、ご報告申し上げます。

 南口改札から徒歩1分、トレインチ入り口と大井町線踏切のど真ん前というなかなか恵まれた立地にオープンしたのは、なんとチーズタルト専門店であります。繰り返しますが、チーズタルトの専門店です。チーズでも、タルトでもない。一体どういうことなんでしょうか。この街には洒落臭四郎時貞の呪いでもかかってるんですかね?

 本日、TSUTAYAの延滞金わずか数百円惜しさに急ぎ足で店の前を通りがかりましたところ、店舗前に4体ほどの上品めかしたオバチャン・ビーイングが整列しておられるのを確認いたしました。このオバチャン達は、一体どこから来て、そしてどこへ行くのか・・・哲学的な問いって、好き。俺のかっこいい問答の引力に惹かれたBBB(ババア・ビーイング)が事象の地平線の彼方へ消え去ってチーズタルトに転生するところなんざあ、一大スペクトラム(やや難解)。行きがかり上オバチャン達をくさしてみましたが、彼女達に罪はねえーーーッ。むしろ責められるべきはこの街にフィットしねえ私です。負けないもん。

 ロスト・ジェネレーションの先頭をひた走る自称愛猫家といたしましては、チーズタルト専門店よりここ一番でCoCo壱番屋なんかを作っていただけるとチキンカツカレーご飯少なめがコンスタントに食えて大変うれしいのですが、宮前真樹さん、お元気ですか?20数年の時を経た今、らんま1/2オープニング「思い出がいっぱい」のアレンジャーが亀田誠治だということを知って、私はいささか驚いております。ベーシストなのになんと控えめなベース・ライン。

 しかし、やっぱり自由が丘、同じ黄色い喰い物でもカレーよりチーズタルトなんですねえ。私は買いませんが、ブランド戦略としてはそれほど外していないと思われる出店計画、お見事でございます。数年前に出来た、駅の反対側にあるクソ単価の高いドーナツ屋もあっという間に客が引きましたので、このチーズタルト屋も保って3年というところでしょうが、この街はしゃらくさいものの見本市としての機能を高めることによって成り立っていますので、出店側も織り込み済みなんでしょうし、兎や角は言いますまい。

 余談ですが、チーズタルト専門店がオープンした場所には、店先でギリギリのジジイをまあまあのジジイが老々介護してる感じの果物屋が長く居を構えておりました。あのジジイ、死んじゃったのかなあ。最近はタバコのお釣りが計算できなくなりかけてたんでそう長くはないと思うけど、チーズタルト屋から上がるチーズ臭いテナント料で、悠々自適の余生でも送っててくれるといいなあと思います。

 なお、チーズタルトは食ってないので美味しいかどうかはわかりませーん。