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ガタガタ鰯太郎A

〜鰯太郎Aは二度死ぬ〜

ほっけ定食に疑義

妄想

 スリランカ人がやっている焼肉屋と聞くと「おっ」と思う。そう思わせる何かがある。焼肉は韓国の料理という認識がある。だから韓国人がやっていれば納得だが、スリランカ人がやっていると、なぜ?と引っかかる。肌の浅黒い、髪の毛もワイルドな感じの店員達がホルモンを運んできて、「ヨクヤイテクダサイ」などと言う。ワカリマシタ。言われたとおりよく焼いた。ハラミが美味かった。スリランカ・ビールはライオン・スタウトで、大きめの酒屋などに行けば日本でも比較的手軽に手に入るらしい。これも中々美味かった。

 ところで、家の近くにも、ミャンマー人がやっている中華料理屋がある。何故ミャンマーの人が?とか、ミャンマーと中国って近いんだっけ?とか、色々と疑問が湧いてくる。この中華料理屋には「ほっけ定食」があり、俺の中華料理観、中華料理の定義を根底から揺さぶってくる。

 よく考えてみると、ほっけ、って何だろう(哲学的隘路)。そもそも俺はほっけのことを何も知らない。一見変な名前だなあ、とは思う。少々の間抜け感があって、よく焼くと身もホクホクしているのだし、ネーミングとしてはかなりセンスの良い部類のように思われる。いや、ネーミング?誰がほっけをほっけと呼び出したのか、いつからほっけと呼ばれているのか、本当はほっけじゃないのではないか。と思って調べてみると、どうやらほっけは正式な名前であるらしい。カサゴアイナメホッケ亜科。ホッケ亜科!漢字では、𩸽、と書くらしい。花と付く割に、見た目は毒々しい。いや、何の話だったっけ。話がどこへ向かっているのかわからなくなっている。畜生ほっけの野郎!だがほっけに罪は無い。美味しいし。

 スリランカ人の焼肉、ミャンマー人の中華料理、と聞いて受ける印象について考えていた。ミャンマー人はミャンマー料理を作り、スリランカ人はスリランカ料理を作り、それが当たり前でそれ以外は変なの!と思っている。俺は随分傲慢な考え方をしているのだなと思う。

 日本人が和食以外を作ることは、ごくごく当たり前のことだ。俺は自分で作る飯の8割がイタリアンである。オリーブオイルでにんにくをローストし、唐辛子の辛味を移し、トマトを煮込んでバジルをぶっかけている。それを「変なの!」と言われても、何が変なのか釈然としない。ということは、スリランカ人が焼肉屋をやっても、ミャンマー人が中華料理屋をやっても、全然おかしなことではない。

 だが、引っかかるのはほっけ定食である。なぜ、中華料理屋にほっけ定食が・・・。しかも、その店はほっけ定食を結構押している。壁に写真付きで単独掲示するほどの推しメニューである。ミャンマー人はほっけが好きなのか?それとも、日本人にとってほっけ定食は欠くべからざる一品、と思っているのか?(日記はここで途切れている)