ガタガタ鰯太郎A

〜鰯太郎Aは二度死ぬ〜

妄想

ガタガタ言ってる

終わらない夢を見ていた。終わらないのだから、夢かどうかわからないではないか。という意見もあるかもしれないが、おれ自身はこれが終わらない夢だということを知っていたし、僕が知っているということが何より確かな証拠になるのが夢だから、あれは終わら…

レーズンサンド

世界で一番美味い菓子である。どんな食い物でもサクサクとしっとりが組み合わされば最強で、右手からクッキー、左手からレーズンを取り出した期待のマジシャンがオリーブの首飾りをバックに合体魔法を唱えると、何処からともなくレーズンサンドが出現して嬉…

フクオー

暑い夏の夜。冷やして冷やして冷やしきったキリンクラシックラガーが駆け抜けるとき、文明の勝利する音がゴクリと鳴る。または、すこし涼しい夜には日本酒も良く、島根県産の地酒がするすると杯から零れ出て、やがて平和を讃える音がグビリと鳴ることもある…

その所、凶暴につき

Georgeは屏風に上手にJAWSの絵を描いた。滴る血と割ける肉が生々しく、鉄と有機物のむっとする匂いが立ち込めるようだった。障子にMaryの肉片がこびりついている。Georgeの召喚したJAWSに食われたのだ。当然、一休にも意地がある。青ざめた表情で重々しく口…

連絡先問題

連絡先の管理には非常にコストがかかる。電話、Skype、携帯SMS、e-mail、Twitter、Facebook、Line、果てはカチコミと様々な方法があり、それらを駆使すれば各個人と連絡は取れるのだが、一元管理できない。問題だ。 しかもこの5年、ガラケー→iphone→ガラケー…

遅れてくる

横になって、眠らずに考えていることの速度に追いつく言葉など存在しない、と思う。 自分の周りに生活している人々が、自分と比べてなんと上等なことだろう、と考える。私は利己的で冷徹である。ある人にある時、どんな言葉をかけたか、というようなことを思…

小指のとれ方がいかしてる男

パパママごめんねと謝った君は、きっと優しかったのだろう。家族に感謝してる気持ち悪い連中に比べれば、君の方がきっとよっぽど傷つきやすかったんだと思う。あれから100年経って、君には見えない何かが、見えてきたような気がする。 完璧な計算で作られ…

書き散らし(Perfumeはファーストアルバムがベストにして至高)

Facebookのタイムラインでこういう記事がシェアされてきた。 <a href="http://curazy.com/archives/50263" data-mce-href="http://curazy.com/archives/50263">「大富豪の息子を貧しい土地に送ったらどうなったか」という話 – CuRAZY&…

もういくつ寝るとエレキテル

東京は近頃寒くなってきました。寒くなると、何故か静電気がバチリ。なんなんでしょうかね、あの余計な物理現象は。 一説によると、90%の人が「静電気なんてなければ良い」と思っており、静電気が必要と思っている人のうち20%はでんじろう先生でした。 やは…

品がなく、意味がなさそうで、実は意味がありそうだけどやっぱり品が無い食べるラー油(食べるラー油概念の拡張)

タイトルに特に意味はありません。 最近「人類は皆ハイパーうんこクリエイターなのだ」というような(しょうもない)ことを書きたい気持ちになる日が多いのだが、その際「ハイパーうんちクリエイター」と書くよりも投げやり感がするかなとか、「うんち」とや…

とんでもないマゾ豚という言葉に可能性を感じる

絶望しながら上半身だけ床に寝っ転がって下半身を天井にむけてぶーらぶーらしてたら浮かんだあらすじ 大した才能は無いのにたまたま小説賞で佳作を取ってしまった友人は作家として売り出したいのだが、プライドも邪魔するし才能も無いしで、仕事がもらえずに…

ほっけ定食に疑義

スリランカ人がやっている焼肉屋と聞くと「おっ」と思う。そう思わせる何かがある。焼肉は韓国の料理という認識がある。だから韓国人がやっていれば納得だが、スリランカ人がやっていると、なぜ?と引っかかる。肌の浅黒い、髪の毛もワイルドな感じの店員達…

優しい娼婦のつくりかた

なんというか妄想が捗る日があって今日がその日なんですが、駅から歩いている途中にマルチーズに吠えられ「フッ。弱い犬ほどよく吠える。」とか思っていたらマルチーズが逃げていったので、俺の殺気に気が付くとは、まんざら馬鹿でもないようだな。とか思い…

理想の一人称

仕事でもないのに、好きでよく文章を書く。それに、自意識がやたら強い。だから、一人称に迷う。いつも揺れている。 自分の事を、下の名前やあだ名で呼ぶ女がいる。何を考えているのだろうか、特に考えがあるわけでは無いのだろうか。 書いていて、妻がそう…

僕の考えた王

・黒柳徹王 此方と彼方の境界を統べる黒の女王。 ・丹波哲王 大霊界を束ねる死者の王 ・さとう玉王 色欲を司る堕天の女王 ・団鬼王 戒と律を以って理を縛る万鬼の王 ・小泉今日皇 世界の推進点たる現世の象徴、王の中の王。 ・浜口京皇 百獣を率い大陸を蹂躙…

スマイル☆地元じゃ負け知らずキュア

2013年10月9日。東京は、とても風の強い日だった。 ばボボボぼぼbと、バグった「熱血硬派くにおくん」みたいな音がする。流体力学のことは良く分からないが、僕の住むマンションはある方向からの風が流れ込みやすくなっているらしいのだ。自室はゴオ…

私のバッファオーバーフロー、または恋の脆弱性問題

人類は、いつも妄想と共にあった。 ある朝気づくと、たまのランニングの袖が片方、無い。それは人類がピテカントロプスになる朝だ。が、頭はボサボサにしておいて欲しい。ギャートルギャートル、ハラギャートル。歩く原始人の上に、丸、丸、フキダシが浮かん…